日本のSEO BBSを流行らすために
(※セミナーお申し込みいただきました方へ。すみません。準備遅れてます。もうすぐご連絡できますので!)
あー、面白い話題が。ワタシも気になっていたんですヨ!!
パシフィカスさん 日本のSEO BBS(掲示板)が流行らない理由
そのレスポンスとして、渡辺隆広さん 日本のSEO BBS(掲示板)が流行らない理由
日本人が議論を好まないこと、情報共有より独占に価値があると考える人が多いことが、SEO関係の掲示板が日本で流行らない理由と考えられる。
じゃあ、ワタシのほうは「日本のSEO BBSを流行らすために」というテーマで書いてみマス。
ワタシがこの業界に入ってきたのは実のところ2年前です。このSEO業界というのは少し変わっていました。
縁があって入ることになったんですが、実は入る会社がSEO屋さんとは知らずに来たんですけどネ。
入ったときは事業立ち上げ中で営業部を任されたのです。部といっても最初は独りから。その後まもなく部下も入って、営業体制や、仕組みや、商品内容や、営業資料や、マニュアルなどゼロから作るなど、バタバタといろいろありながら、事業育成をやりまして。
SEOに関しては、入社前には渡辺隆広さんの本や鈴木将司さんの本を読んでいたくらいでしたが、入社後は研究にいそしんで、とりあえずプロのレベルにはなりました。役立ったのはやっぱ洋書です。SEOに関しては国内外の数十冊は読んでます。これらは自前で買って休みの日に勉強する感じでしたネ。コンサルが出来るようになるのには1年半はかかりましたですヨ。
元々理科系で、プログラミングできたり、perlいじったり、HTMLのコーディングは出来たので、そういう雑多な知識はとても役立ちました。SEOに熟達するにはウェブ周りの雑学王でないとなかなか難しいトコがあります。
今は部下も育ってきて、まあ、それが嬉しいんですけど、今何をやっているかというと、事業の日常の運営+戦略立案や商品開発ですナ。SEOコンサルもやります。小さい所帯なんでコンサルはワタシくらいしかできないですけど、このところ好評で嬉しいです。アクセス解析データで導線分析コンサルもやってます。ウェブサイトっていっぱい直すトコあるんですよネ。
SEO屋さんに来る前はハイテクの輸入商社で仕事してました。アメリカやドイツの展示会に行って最先端の開発をしてるベンチャーを見つけてきて、商権取って日本で販売するというもの。商権取るところから、日本でのプロモーションと販売と販売後のアフターサポートまでやっていたので、事業立ち上げに似たような経験があったのが役立ったんですネ。
また、そのときの商売はカタログで説明して契約してから輸入していたので、現物なしに売る経験が良かったですネ。SEOって形がないから、すごく共通性がありました。ハイテク的なところも似てたし。たぶん、そうじゃない営業はSEOを売るのにメチャ苦労してるだろーなーと思いマス。ワタシは部下の子にはSEOを商品特性をよく教えてます。
前職の経験から、アメリカが進んでいる業界なら、アメリカでやってるカンファランスに行って雰囲気を掴んでくるのがベストと思って、入社して8ヶ月くらいにあった昨年のad:tech サンフランシスコに行ってきました。やー、やっぱ行ってよかったです。現在起きてることの雰囲気がほとんど分かって、方向性が見えてきました。ワタシが方向性がブレなくなったのは、それに行ってきたからです。最初は自腹で行くつもりでしたけど、会社がOKしてくれたので、経費で行けて、とにかく会社には感謝でしたネ。
話はかなり脱線してますが、ワタシははっきり思うのは、日本語の情報はガセが多い、ということ。多くは論理的でないんですヨ。なんか〜、例えると、ダイエットにコレが効く的な話が多くて、洋書読んだときはあまりのすっきりとした理屈に目からウロコでしたヨ。
アメリカって、モノ作りはあんまりしなくなってますけど、エンジニアは結構いるんですよネ。独立系のエンジニアが多くて、腕がいい。問題点の見つけ出しとか、ロジックの組み立てなんか独特で、日本の多くの勤務エンジニアより優れてる人も多いんです。アメリカってそういうとこスゴイんですヨ。
SEO屋で有名なBruce Clayさんをセミナーで見たときも、「あー、この人典型的なアメリカの起業してるエンジニア」と思えましたヨ。なんだろ、キレがあり、自信があり、信念があって偏屈気味で頑固っていうか、そういう感じ。
たぶん、アメリカのSEO掲示板は、そういう独立してるSEOコンサルタントが、自分の看板背負って書いてるから流行ってるんじゃないかなぁと思うワケです。
自分の名前という看板を背負って書いてるからこそ、発言に責任を負うし、質も高まるし、お互いに切磋琢磨しあうんじゃないかな、と。
結局、匿名だと好き勝手なこと書いて終わりですよネ。情報とりたい人だけが集まって終わってしまいますよネ。
つまり、ワタシが思うに、情報取るだけの読み手が悪いんじゃなくて、もっとSEOのプロが自分の名前背負って書いたほうがイイ、って思うんですヨ。
世の中を良くするのは読み手じゃないと思うんです。書き手が世の中を変えると思うんですネ。
渡辺隆広さんが名前出してブログ書いてらっしゃるのもそれだと思いますしね。
ワタシがこのブログを始めたのも、プロとして看板を背負うためです。だから、asotetsuってワタシの本名使ってるし、顔も少し出してるんですよネ。ただ、発言内容が会社に迷惑がかかってもアレなんで、守秘に関わらない範囲で、個人で自分で責任を負って書いているのです。だから、ワタシはココでは仕事ブログとして自分の責任とプライドを背負って書いてます。
だから、ワタシが語尾にカタカナ入れてふざけて書いてる(大嫌いとはてブで書かれてブルーですが(笑))のも、スタンスとして本気だけど、ちょっとふざけてるというのを表すためなんですヨ。息抜きっていいますか。まあ、匿名で書いてる人にはわからん話でありますが。
プロとして看板代わりにブログ書いたり、BBS書いたりする人が増えると、たぶん、SEO BBSは盛り上がると思いますヨ。だって、読むだけの人って永遠に読むだけですから。名前を出して書いてくる人をどれだけ集められるかって気がします。
これは実名がイイっていう話じゃなくて、看板背負うかどうか、っていう気概の問題と思うのです。
まあ、そんなこんなで、ワタシのほうは、ネットよりリアルな勉強会というかセミナーのほうがいいんじゃないかなー、と最近思えてきて、セミナー企画したりしてる次第でありマス。なんか、共催のセッションとかあったらいいかもとか思うんですけどもー。
そういや、SES Tokyoにウチも出展するか検討中です。インシシブメディアの人が来週来日するようですが。
なんかそういう顔出す集まりのほうがよさそうかなあと思ったりしますけど。
少なくとも、BBSもブログもソーシャルブックマークも、書くための舞台は整っているんです。あとは名前背負って書く人が揃えばいいだけだと思うんですヨ。
書いたほうが絶対いいことあると思うんですけどねー。書くことをオススメします。ワタシは。
written by asotetsu July 18, 2008
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