ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

自前のSEOで、やりすぎるのはリソースが少ないから

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昨日から引き続きです。

自前のSEOやってる人でやりがちなのが「やりすぎ」という話でした。

それはなぜか、という話なんですが、

リソースが少ないから

に尽きると思います。


SEO上のテクニックはあれこれありますが、詰め込みすぎてしまうのがシロウトっぽさです。それが不自然さを生むわけです。

それは結局、リソースが足りないからなんですネ。

titleにキーワード入れたい、と。ホントは複数入れたいなら、複数のサイトに分けるとか、少なくともカテゴリページを分けて対策すべきです。ところが、複数のサイトに分けるようなリソースがない、と。カテゴリページを作るようなリソースがない。というわけで、今ある限られたリソースにすべて詰め込んでしまうのだと思います。

hxタグもそうだし、内部リンクもそうです。1ページ内でやる量は制限して、ページ数を増やしたり、サイト数を増やしたりして対応すべきなんですが、そういうページ増設などのリソースが割けないので、1サイトでやってしまうし、1ページでやってしまう。ページを作る余裕なんてないし、コンテンツなんて用意できないのです。リソースがないから。

それでもサイトを作りたいから、元からあるサイトをコピーしてもう何サイト作ってしまいます。相互リンクもしちゃいます。そして検索エンジンからペナルティを受けてインデックスから削除です。

それもこれも、貧乏が悪いんやァ〜! 

何もかもリソースが足りないことが悪いのです。

リソースが少ないのは他にも波及します。外部リンクとなるリンク元リソースが足りないのです。だから上位にも上がりにくい。

というわけで、リソースのなさは、貧乏性SEOを生み、検索エンジンから減点されやすくなります。貧困は貧困を生むのです。

というわけで、何もかも貧乏が悪いんやァ〜! となるわけですが。

じゃあ、資金が潤沢にある場合はどうなるか? 大名SEOと名づけましょう。

大名SEOは美容整形系とかに多くおられます。

大名SEOは、リンクや〜リンクを持ってこい〜、とお金でリンクを買い捲ります。

そう。貧乏性SEOには手に入りにくい被リンクという貴重な資産は、カネで見事に買い集められてしまうのです。

それはスパムになる? そうかもしれません。検索エンジン各社の言う定義からすれば確かにそう。

でも、美容整形系ビッグワードで上位10サイトでリンク買ってる様子のないところ挙げてみてもらって良いですか? ありませんよね。買ってるか借りてるかなんか知らないけど、ヘンなカテゴリリンク集とか、ハングル語とか中国語とかロシア語とか英語とかのサイトとか。普通とは言いにくいリンクですネ。

トップ3なんて、5万リンクくらいあるなんて珍しくありません。しかも、サイトエクスプローラで表示する範囲に限っても万単位ですよ。万単位。大名SEOは万単位のリンクを買い集めて競争している異次元の争いなのです。

ちなみに、大名SEOですが、みな、いつか天罰が下ると期待します。

しかしながら、ボクらの見てるところで、天罰が下ったところってないですヨ。下がるのはあります。消えたケースもあるかも。でも大名SEOはそれくらいものともしません。だって別サイトを別コンテンツで立ち上げて、また万単位のリンクつけますから。ドメイン買ってきてもいいし。ともかくそれで復活です。ペナルティなんて恐くないのです。

いや〜、お金って本当にいいものですね((c)水野晴男先生)


これが大名SEOの世界でありました。こちらはリソースがあまってる半面、その分、安直なんですネ。カネで時間を買ってしまいます。それがいいんだか、悪いんだか。



ただ、前から書いてるのは、こういう大名の世界と貧乏性の世界の中間は、まだまだちゃんとしたところがあるよネと思うんですよネ。今までのところ、SEOというと、ビッグワードの競争で大名SEOの世界か、あとは細々と何でも自力でやろうとしてうまくいかない貧乏症SEOの世界があって、両極端すぎるんですネ。その中間の世界をもっと広げたいなと思っています。企業側ももっと情報をうまく提示していいし、ユーザ側もそういう情報をうまく検索で拾い上げられればいいなと。



written by asotetsu July 1, 2008

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