ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

悪意のSEO 信用ある政府系サイト(gov)からリンクを得る方法

Search Marketing Standard
http://www.searchmarketingstandard.com/

という雑誌がありまして、前も紹介しましたけど、季刊で出てます。日本にも送ってくれます。ここは雑誌だけではなくて、むしろウェブ上での展開が中心というふうに今風なんですね。

でー、久しぶりに見ててSEOで面白そうなのをピックアップしてみましたですよ。



SEOにもいろいろやり方がありまして、悪意のSEO(Black Hat SEO)と、善意のSEO(White Hat SEO)という風な区別があります。

これから紹介するのは、なんとかして、信用ある政府系サイト(govドメイン)からムリクリにリンクを得ようという算段で、悪意のSEOに属する部類です (まねしてはいけません)。

ネタ元は、下記。「非倫理的govリンクテクニックのヒミツ」

Outting Unethical .gov Link Techniques
http://www.searchmarketingstandard.com/blog/2007/08/outting-unethical-gov-link-techniques.html


訳すのは面倒なので、要約します。


やりかた。

1. 政府系のサイトを.govなどのワードで探します。日本ならgo.jpになりますかね。

2. 検索結果で何ページかかなり奥のほうにある、寂れたgovドメインサイトを見ていきます。

3. 検索窓があるところを探す。ついでにrobot.txtも見ておくとよい、と。

4. 検索のフォームがpostメソッドならgetメソッドに変更して、クエリにリンクタグを入れてポチっとな。

5. 何も対策していないトコだと、出力されるサイト内検索結果に、入れたタグがそのまま出てきます。

6. つまり、リンクタグを入れると、テキストリンクが出てくるって格好です。

7. このページが、govサイトに生成されたリンク元ページになるわけです。

8. これは、このままでは単独のどこからもリンクされていないページですけど、引数付のURLを叩けば、常に存在していることになります。

9. このページを、どこぞのリンク集や掲示板でリンクして、検索エンジンにクロールさせます。

10. 生成された引数付URL直接貼るのは良くないと考える場合、リダイレクトしてくれるサービスを使ってみるのも手、と。


とはいえ、これって、クロスサイトスクリプティングって奴で、サイト内検索の脆弱性を突いてるモノです。悪質なのは、javascriptとかを仕込んだりします。


記事のコメントに、読者が書いてあるんですが、非倫理的っていうよりも、イリーガルと書かれていて、問題ある手法です。だから、やらないで下さいネ(念のため)。実験で試しても問題になることがあるかもしれません。

また、クロスサイトスクリプティングは対策が進んでいる(タグつきでクエリが来ても、タグをエスケープするなりしてそのまま出力しない方法が多い)ので、そう使える手法ってことはないでしょう。やろうとしても、リンクにならないんですヨ。

それから、こうやって書かれた時点で、筆者は、「もうこの情報はいらないや」、と思ってますからネ。今となってはあまり現実的ではないかなと。


まあ、世の中、いろんな方法を考え出す連中はいるもので。


そんなネタをいくつか書いてみましょう。



written by asotetsu Feb 26, 2008

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