クリックは死んだ ナチュラル・ボーン・クリッカーズ(Natural Born Clickers)
ちと、遅めの内容ですが、スラッシュドッドジャパンの記事から。
「ウェブユーザの6%が50%もの広告クリックを生み出す」
http://slashdot.jp/articles/08/02/17/236206.shtml
要は、オンライン人口の6%が、バナーなどの広告クリックの50%を占めている、というもの。
クリックするために生まれてきた奴ら=ナチュラル・ボーン・クリッカーズ の存在てのがイイね。
では、元記事を参照していくと。
http://www.smvgroup.com/news_popup_flash.asp?pr=1643
クリックスルーレート(Click Through Rate: CTR: クリック率)というのは、オンライン広告において、重要な目標指標ですわな。バナーやレクタングル広告もそうだし、キーワード連動広告でもそう。また、クリック率はメディア側からすると、自社メディアの良さを表現する数値でもある重要指標。
ところが、今回の研究で分かったのは、オンライン人口でいうと、極わずかな6%のグループが、大多数のオンラインユーザの、クリックする行動を説明してしまっているという話であります。
つまり、これこれするとクリックされやすいよ、とか、そういう調査そのもののサンプルがとても偏っていて、一般大衆を表していないって話。
さらに研究はされていて、あるブランドのクリック率と、ブランドを支持しているかについて関係がない、ということも分かったと。だから、クリック率を高めるよう最適化してもブランド構築キャンペーンのパフォーマンス向上には繋がらない。
というわけで、クリック率は重要な指標ではあり続けるものの、ブランド構築には役立たないという結論になっています。
※まあ、考えてみると、クリックさせるかについては、いかにすぐ買わせるか、が大事で、ブランドイメージ構築には向かないですな。
メディアと測定屋の共同研究はなかなか面白い。さすが行動トラッキングはここまで分かるわけですなあ。
written by asotetsu Feb 25, 2008
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