楽天ネットショップのリアル(らしきもの)
前回紹介したリアルタイムディスクロージャーのデータは興味深いですよネ。
いくつかの楽天ショップのデータ1057件を取得してみたんですヨ。
サンプルも少ないしサンプリングが適当なので、統計的な信頼性はイマイチと思って読んでいただけるといいんですが。
こうやって売れているネットショップだと、お客さんの層はどんなんだろう?というのがあったんですね。
ただ、生データを眺める限り、あんまし高額な感じはしないな、と。
では、地域ではどう分散しているのか見てみると、
(首都圏) | 計43.7% |
東京 | 22.2% |
神奈川 | 9.9% |
埼玉 | 6.5% |
千葉 | 5.1% |
(近畿圏) | 計 15.1% |
大阪 | 8.1% |
兵庫 | 4.2% |
京都 | 2.8% |
(中部圏) | 計 7.3% |
愛知 | 5.6% |
岐阜 | 1.7% |
こんな感じで、ネット利用者は首都圏がほとんどというどこかで見たデータにかなり近いんですよね。
実は、事前予想では地方でのインターネット利用が進んでいて、地方での購買が多いのかなあと思ったら、そんなことないんですねえ。
顧客は圧倒的に首都圏であって、以前に聞いているデータと変わらないことに少しがっかりしました。
インターネット白書では地方のブロードバンド接続世帯も50%超えたとありますが、利用率で見るとやっぱり首都圏なんだなあ、と。
思うに、店が近くにないからネットショップで買う、というのとは違うんでしょうナ。
むしろ、生活圏にリアルショップはあるけど、買いに行くのは面倒とか、似たようなもののもっと安いのがいいとか、そういう風になっているのではないかな、と。
買い物って、見ると欲しくなりますけど、見ないと欲しくならないですからネ。
米国発のショッピングモールで思うのは、そのモール自体が買い物心の発生装置になってるな、と。ショッピングモールを歩いているだけで買いたくなってきますからネ。
ネットショップで買うのは、リアル店舗にアクセスしやすいヒトの方が買う、という仮説をボクは持っています。
様々なリアルショップ、しかも、高額で手に入りにくい中高級ショップにアクセスしやすい首都圏のほうが、逆にネットショップへのニーズを引き起こすんだろうな、と。
おそらく、楽天って大衆のためにあるんでしょうネ。
しばしば、意識の高いF1層で、可処分所得も多く、リテラシの高い層を取り込むとか言う話がありますよネ。
でもそんな層はどこにいるんでしょうかネ?
ネットのほとんどのお客さんは大衆なんだと思いマス。数からもアクティブさからも。
これは上記のデータから引き出した結論ではなくて、ボクの推測に過ぎないんですけどネ。
written by asotetsu Dec 7, 2007
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