ウェブサイトのユーザビリティと魅力は別物
ウェブサイトのユーザビリティ(使い勝手)という話がありまして。
もちろんユーザビリティって大事デス。
どこに何があるか的な、やりたいことがスムースにやれる、という道具としての使いやすさですネ。
でも、ユーザビリティ上げても、サイトの魅力は上がるわけじゃない。
ココのリクツが理解されていないことがありマス。
ユーザビリティ以外に何が必要なの??、というときに、戦略が大事とかネ、○○デザインが大事とか説明してるのがあるでショ。
「戦略」も「デザイン」も何を指してるか不明確なコトバですから、その主張は曖昧です。
ボクとしては、ここは、ハーズバーグの動機付け衛生理論で理解しておくと分かりやすいと思いマス。
従業員にどういう要素を与えると意欲的に働くかというものを研究したもので、もはや古典的な一説です。要素を二種類にわけまして、衛生要因と動機付け要因に分けます。
最低レベルの賃金とか、職場の働きやすさとか、部屋の明るさが十分にあるとか、机の高さ大きさが作業しやすいとか、衛生要因というのは、不足すると不満を生じるけど、あってもモチベーションが上がるわけではない、ということで、動機付け要因とは、昇進とか、責任とか、達成感とか、あるとモチベーションが上がるというものです。
ポイントは、この2つは独立しているということです。経営者が熱心に職場の環境を良くしても衛生要因だから不満はなくせるけど、動機付けには、昇進とか責任を与えるとかが必要だよ、という回答になります。
まあ、今となっては厳密にはどうかな、という話なんですけども、ウェブサイトには援用できるんですよネ。
つまり、ユーザビリティというのは衛生要因。不足すると不満を生じるけど、高めてもモチベーションが上がるわけではない。
ユーザビリティが悪ければ、衛生要因が不足するので、不満を生じるわけでサイトに長居しにくくなるし来訪しにくくなるわけですが、ユーザビリティを上げてもサイトの来訪率が上がるわけではないし、そこで長居するわけでもないってコトです。
サイトに長居してもらったり、来訪率を上げるには、動機付け要因を強化しないといけないんですヨ。
では、ウェブサイトの動機付け要因とは何か、と。
それは次に続きます。
written by asotetsu Nov 14, 2007
- -