iモード その小さな窓での成功
iモードというのは、携帯という小さな画面に穴を開けて掘り出した金鉱脈だったんですよネ。
それまでは携帯電話は電話するものであったし、ショートメッセージを交わすポケベル的なものだったんですネ。
そこにiモードというネットへの穴を開けたわけです。
そこに金鉱脈があったんですネ。
その穴は小さいから良かったんですヨ。
ユーザは皆がその小さな画面に夢中になったし。
サービス提供する側は限定された中の競争だったでショ。
しかも、キャリアが課金出納代行してくれるダイヤルQ2以来の確実な方法。
iモードはそういう制約条件下に有効だったビジネスなんですネ。
今の問題は、画面がどんどん大きくなっているということなんですヨ。
窓が広くなり、遠くまで見れるような深さを持つようになってる。
これがイイことのように見えて、むしろ逆なんですヨ。
ユーザ数はそれほど増えないのに、サービス提供者は10倍20倍になる。
こんなの提供側からするといいことは何にもないんですヨ。
つまり、見方を変えると、iモードの成功は、窓が小さい(制約が大きい)こともかなりの要因なんですヨ。
なんといっても調整するファクターが格段に少ない中でのビジネスですからネ。
では、窓が広く深くなってるのにはどう対応したらいいか?
単純には、窓に表示させるものを広く深くするのが基本だと思いマス。
窓が大きくなった携帯にはそれに見合うだけの容量のサイトを見せてやることなんです。
ダンジョンは深く広く。ユーザを滞留させるに見合うだけのサイトを作ってやる必要があります。
written by asotetsu Aug 07, 2007
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