検索はベストエフォート型サービスである
グーグルで「厚生労働省」と検索すると、検索結果トップに出てくるのが厚生労働省以外のサイトがあったようでニュースになっていましたネ。
日経の記事は下記。
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AT1G26017%2026122007
“偽サイト”が最上位に・グーグル、「厚労省」検索で
インターネットの検索サイト「グーグル」で「厚生労働省」と検索すると、検索結果の最上位に海外の別サイトのアドレスが表示される現象が起きていることが26日、分かった。検索結果の上位を奪われた形の同省は「安全面の問題はないが、原因は不明」と困惑。グーグルも調査を始めた。専門家は「検索サイトの信頼性を揺るがす問題」と指摘している。
ちなみにIT Mediaの記事は下記。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/26/news097.html
でも、まー、別にそういうこともまれにありますヨ。騒ぐほどのことじゃないですヨ。
だから、日経の記事にあるような『専門家は「検索サイトの信頼性を揺るがす問題」と指摘している。』なんて、オオゲサです。
SEOをいつも意識して検索してるヒトは知っていますけど、サイトの順位は結構入れ替わります。アルゴリズム変更でも動くし、最近はその手の変更も多いですからネ。
検索結果がいつも「正しい」なんてもとからそんな常識はないですからねぇ。
グーグルが出てくる前なんか、会社名で検索しても検索結果に出てこないのが普通だったし、手間かけて探さねばならなかったワケです。そしてグーグルだって完全じゃありません。
というか、これは、完全じゃないんだけど、誰かが不具合をレポートして直すということで、改善されていくのがこれからの世の中の仕組みなんですヨ。
だから、日経さんの記事の視点は、従来のビジネス視点なんですヨ。サービスは完璧でなければならない、というようなネ。いまどきのサービスはベストエフォートですから。ベストエフォートであるということが忘れられているニュースでしたね。そんな完璧求められてもグーグルも困りますよねえ。それに煽られて、グーグルしっかりしろ的コメントも読みましたけど、まあ、数日で解消したんだから上出来じゃないでしょうか。
台湾の翻訳サイトのキャッシュだったみたいですが、vacation-resourcesの件にしろ、ああいうヘンなのはたまにあるんですよネ。ま、あれは大規模でしたけど。ホンの誤差ですよ。誤差。
written by asotetsu Dec 27, 2007
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