「ネット広告万能」の死角 日経ビジネス今週号が要チェック
今週号(2007.12.10)の日経ビジネスに面白い記事が載ってます。
ネット広告のヒトはオススメです。
「ネット広告万能」の死角 (p110)
日本コカコーラが、広告のレスポンスを測ることが出来るマーケティング・エポリューション社の協力を得て、2007年1月から3月の広告で実地調査を行ったというもの。
日経ビジネスさんの記事の見出しでは、
テレビに代わる有力メディアとしてインターネットが急速に台頭。
ネット広告はラジオや雑誌を追い越し、テレビの牙城をも崩す勢いだ。
だが、日本コカコーラの実験ではネット最強説を覆す結果が出た。
っていうんですけどね。
記事の内容からするとなんか違うんですよねえ…。
記事の内容は、マトモです。
いつのまにインターネット最強説が定説になったのか聞きたいですヨ(笑)。
内容を簡単に言うと、広告でコカコーラを週1回飲むようになったというアクションにつなげられたものでは、テレビに次いで交通広告が多いことが分かったという話です。
だから、コカコーラにとっては、交通広告に今までそれほど予算を割いていなかったけれども、今後は看板や交通広告に力を注ぐという話になっておりました。
いい話です。
ま、その中で、インターネットは影響を受けた人数がもっとも少ない、と。それだけのことです。
でも、そんなの当たり前じゃないかなあと。
コーラみたいに、街中で飲むものは、わざわざネットで喚起なんて出来ないでショ。
計画的に行動を起こすものでもない。調べるものじゃないですから。
コーラのうまそうなポスターを見る→あー、飲みたいな→自販機で買う
って感じですよね。
しかも、16〜24歳のファンを増やしたいという目的があったわけで、この世代はインターネットじゃリーチできないんじゃないですかねえ。
というわけで、広告は、どういうものを誰にどうアピールしたいのかによって最適な広告ミックスが決まる、ということであって、記事はそういう風にまとめられてオリマス。
どうして見出しとかで、ネットをけなすかなあ…。
ネット広告はまだまだニッチメディアですヨ。やさしくやさしくネ。
written by asotetsu Dec 12, 2007
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