ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

安直な競合サイト分析資料は意味がない

基礎編じゃない内容を中心に書いていきます。だんだんSEOの話じゃなくなってくるという罠。はは。


最近でもあるんですが、SEOに当たって分析サービスで「競合サイト分析」というのがあったりします。

競合サイトの内部の採点結果とか、キーワード分析とか、検索結果のランキング分析とかあるやつですよ。


まあ、まったく競合サイトを見たことがないならその価値はあるだろうし、どういうポイントを自サイトで気をつければいいかまったく分からないヒトは見たほうがよいのです。

でも、ある程度わかってきたら、そういう資料を見て、競合サイトのことを知っても役に立たないんです。


というのも、いくら他社のサイトのことを知ってもマネできないことのほうが多いんですよ。

例えば、バックリンク。

『他社のAというサイトはバックリンクが1000本あって、ウチは500本だから、あと500本足せば追いつくに違いない』とか。

そんなもの意味ないんです。そもそも、バックリンクは全部わかるわけじゃないし。さらに、どこにどういうリンクが出来ているかも重要な意味があるんですヨ。だから数比較しても分からない。

また、他社がキーワードを文中にやたら盛り込んでいるのを見て、『ウチももっとキーワード盛り込むぞ〜』と、他社に負けじとやって盛り込みすぎてしまうとか。

他社のデザインを見て、『これがSEO的に有利なのか。マネしよう』と、マネしすぎてデザイン的に似たようなサイトになってしまうとか。

他社がサイトの一番上に文章入れているのを見て、『ここに文章を入れればいいのか』と、タグも分からずソコに文章入れてみた、とか。

H1がいいと聞いて、『ウチは全部H1でやってみた』と、他社がやってるSEO的にスパムなテクニックを取り入れてしまう、とか。



競合サイト分析資料を見たりしても、結局のところ、本質的なものは分からないんですよね。そういう分析結果は、単にデータ化できることだけデータ化してみただけの代物なんですから。一見、役に立ちそうに見えて、どうってことのないデータなんですヨ。インターネットは常にオープンに開かれているんですから、そういう資料が無くてもアナタも競合サイトを見て回れば分かる話なんです。

だから、そういう安直な資料は、安直に、表面的なマネに使うくらいしか使い道がないんです。しかし、そういう表面的なマネは競争力をつけるには役に立たないんですね。


いうわけで、今回もまとめると、

安直な競合サイト分析資料は役に立たないので見ないほうがイイ。

written by asotetsu July 3, 2007

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