ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

意外と早いネットショップの飽和点

基礎編じゃない内容を中心に書いていきます。だんだんSEOの話じゃなくなってくるという罠。はは。


SEOの依頼があるお客様のサイトで、ネットショップさんなんですが、

  • ヤフーショッピング出展
  • 楽天にも出展
  • 楽天のランキング入り
  • しかも独自ドメインのサイトもある
  • サイトはデザインを工夫してきれいだったり温かみがある作り
  • コピーも練りに練ったもの
  • SEOもしていて主要なキーワードでヤフーやグーグルで5〜10位くらい

こういう、成功されている部類に属するネットショップされている方がけっこうおられます。

これは売れてないネットショップさんとか、ネット展開を始められたばかりの企業さんからすると羨ましいような状況ですよね。


でも、そうした成功と言われるネットショップ企業さんにしても悩んでおられます。

売上の伸び悩みなんですよね。


こういう段階でご依頼頂くことがあります。

SEOで1位を取りたい、と。

SEOでヤフーもグーグルも1位1位とピンを取れば違うんじゃないか? と。


確かにPVは増える可能性はあります。でも倍にはならないかも。

売上もうまくいけば何割か増えるかもしれないですけど、倍にはならないかも。

実は検索結果で1位は絶対にいいか、というとそうでもないんですよ。

検索結果の1ページ内に入ってきたら、むしろタイトルとかスニペットの説明なんかがすごく重要です。お客さんはそれを見て勘案して探しているので、劇的に増えるってことは少ないんです。検索する人というマーケットは一定ですからね。

21位以下くらいから10位になると劇的にお客さんは増えますけど、10位から1位は、劇的ではないんですよ。キーワードにも時期にも違うので一般的なデータはないんですけど。(何年前のアメリカのAOLのデータなんてアテにならないてすよ。)

こうしたケースのショップは専門ショップなんです。

逆に言うと、専門ショップがゆえに、ネットだけで、ブランディングがソコソコ成功し、イメージ作りに成功し、そこまでやりこむことが出来て成功しているわけです。


だから率直に言うと、こういうことなんです。

その専門のマーケットではもう飽和してる。

そう見たほうがいいんです。その状況では、むしろ多角化を進めたほうがいいんです。

その中で完璧を追求しても労力の割に得られるものがそれほど多くないのが経済法則ですから。

もっと売上が伸びることが期待できる商材を探すべくあれこれ試したほうがいいんです。

少なくとも現在持っている商品では、そのくらいが限界に近づいていると見たほうがいいのです。

例えば、豆乳クッキーの大ヒットとか、単品でも、マーケットが大きいとこ探さないとダメです。

ネットはニッチが狙えるんで、うまくやるとニッチの中でやりこんでソコソコいけるはずです。

でも、ニッチだけに頭打ちになりやすいんですね。

なので、売上増を目指していくなら、次の商材をやって多角化していくしかないと思います。

または、売上はキープにして、のんびりすることを考える。ネットショップって忙しいですからね。楽して売上上げることを考える。誰かに譲るとか。そして本を出版、というのも定番ですね。『10万円ではじめて売上1億円になった私の方法』みたいな本を出します。情報商材化もありです。

プチ成功を量産しているのがインターネットですから。


というわけで、今回もまとめると、

ネットショップが飽和するのはやりこんでいくと意外と早く到達する。
売上増を追求するなら多角化。キープならのんびりすることを考える。


written by asotetsu June 18, 2007

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