ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

SEOファームの選びかた

ここで書くのは基礎編と称して書くので、知ってる人には言わずもがななんですけども。こちらはSEO屋で売る側なので、こういう風にやるといいですよ〜というおはなしのシリーズ。


というわけで、検索結果で上位に上げたいキーワードがあったとして、それがもう既に他社さんがそれを狙って対策済みであったりすると、SEO専門業者に頼んだほうが早いという話になります。

そこでSEOファームの選び方なんですが。

選ぶポイント(1) seoと検索したときに上位に上がってるSEOファームを選ぶ

とりあえず、「seo」と検索したときに検索結果で10位内くらいに入っているSEOファームを選ぶとよいです。

seo」という単語はSEOファームの力試しの場になっていて、かなり熾烈な競争をやっています。ここでの上位表示はそれなりに技術力の目安になります。
 「それなりに」というのは、SEOというキーワードでのSEOは、同業者同士の競争のため競争が激しいものとなっています。そのため、場合によってはクライアント向けには使えないトリッキーな手法を使っていることがあるのです。また、対策期間も1年以上かけているケースがほとんどです。

選ぶポイント(2) 過去実績は、あるに越したことはない

過去実績なのですが、まあ、たくさんあるに越したことはありません。ただ、普通は開示できないクライアントのほうがほとんどと見ていいでしょう。

選ぶポイント(3) 今有効な手法を持っているかどうか

SEOは半年から1年経つと有効な手法が変わってきます。この変化に対応できないファームも出てきます。そのため、過去実績だけではなくて、今有効かどうか、クライアントの社名が分からなくても、現在の実績が分かればベターです。

選ぶポイント(4) 同じ業界のクライアントが少ないファームを選ぶ

お客様で、「オタクは、○○ってキーワードに強い? 過去に上がってる? 今も上がってるクライアントはいる?」と尋ねられることがあります。ですが、○○ってキーワードに強いSEOファームは存在しません。たまたま、そのキーワードで受託しているケースが多かったりするだけです。

SEOの技術は日本語であれば単語に依存しません(基本的に)。つまり、成功率の高いファームであればどんなワードでも大丈夫です。むしろ、既に同業者を受託しているファームだと、依頼キーワードが競合してしまいます。通常は、1ワードにつき何社までか受託上限を設けているファームがほとんどです。

だから、○○業界専門、とか、○○業界特化型、というのはあまりオススメではありません。その業界のワードばっかり重複して受託しているケースが多いのです。○○業界専門のサイト制作であればいいんですけども、SEOの場合はそうもいきません。

選ぶポイント(5) キーワードバスケット型に注意

対策キーワードを5〜10個選べるSEOファームもありますが、オトク感ありますよね。でも、そういう場合は、難しいキーワードを選んでもそれは上がってこなくて、比較的簡単なキーワードが上がってくるケースがほとんどです。ビッグワードで上位表示を狙うのであれば、そのキーワード単体で注文したほうがよいのです。また、組み合わせワードばかり提案するところも、恐らくビッグワードでは上がりにくいと見越しての提案です。

選ぶポイント(6) やけに安いところは最初は良いがだんだんと…

SEOについては相場がないので、値段はSEOファームによってピンキリではありますが、あまりに安いところはそれなりです。もちろん、安くて上位に上がれば越したことはありませんが、うまくいくかどうかはバクチ度が高くなります。

というのも、SEOは昨今は常識ともいわれ、意識が高く、ニーズが多いビジネスです。安い値段でオファーするSEOファームの場合、当然、問い合わせをしてくるお客様全員に安くオファーしているわけです。それで、皆安いと思いますので、どんどん注文が入ります。ところが、SEOの場合、SEOファームごとに受託可能な件数というのがありまして、安くしすぎているところは受託しすぎてしまいます。その結果、最初は上がるものの、そのうちに上位表示されにくくなってくるということになりやすいのです。

つまり、安いところは自分だけに安いわけではないと考えていただければ分かりやすいかと思います。相対的に安いところを選ぶのがベターです。

選ぶポイント(7) 出来ればキーワード選びの相談に乗ってくれるところを選ぶ

SEOファームの場合、キーワードは、上位表示させるための難易度の違いでしかありません。しかし、実際のビジネスでは、そのキーワードで検索したお客様が自社サイトにマッチするかどうかというのが重要なポイントです。どのキーワードが購買に結びつきやすいかまでは、究極的にはお客様自身が実地テストをしないと分かりません。しかしながら、検索数などや過去の経験事例から、キーワードの良し悪しを率直にアドバイスしてくれるようなファームのほうがベターです。



まあ、ほかにもいろいろ選ぶポイントはあるんですが、とりあえず自社の宣伝にならない範囲でこのあたりかな、と。ご参考になれば幸いです。


written by asotetsu July 6, 2007

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