ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

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誤解を受けるかもしれないけど、SEOはやっぱり順位が大事

asotetsu2009-08-27

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誤解を受けるかもしれないけど、SEOはやっぱり順位が大事

最近、SEOとは何ぞや的な話をあちこちで読むけど、順位だけじゃないとか、順位ではないとか、そういう話がやたら多くあるけど、まあ、確かに、「逆説」的な表現としてはそう。

でも、敢えて言うけど、検索結果における自社サイトの表示順位は大事だ。

なんか、最近は逆説のほうが多すぎて(おそらくはSEOに微妙にダークなイメージが出てきているからかもしれないけど)、普通が目立たなくなっているので敢えて書くのだけど、順位は大事。

だって、検索からユーザを自分のサイトに誘導しようってのに、自社のメインワードで100位とかだったらしようがないわけで。

かといって、良いコンテンツを作っていれば上位になる、というのは、ちょっと目的に対して遠いアドバイスすぎる。

きちんとやっていればいつか上位表示されますよ的なアドバイスは、言うことは正しいけど、そこは、実際にはもう少し「テクニック」を使う必要があるわけで。例えるなら、一生懸命練習していればプロ野球選手になれる的なアドバイスであって、正しいけど、もう少し現実味は欲しい。

あと、意味のないキーワードで上位表示を約束する悪徳業者がいるんですよ、なんてのは論外であって、SEOの議論をするときに持ち出すには現実的じゃない。

普通レベルのお客さんは、対策するワードを吟味するので流入のないワードを依頼しないし、半年やって上位表示して流入がないなら再考する。

サイトのビジネスにマッチしない検索ワードで検索結果の上位に表示されても意味はないのは当然だし、どういう検索ワードがいいかという吟味は必要で、吟味の仕方に上手い下手はあるものの普通やってる。

ま、SEO会社の営業マンによっては、経験が少なくて分かっていないのもいるかもしれないけど、それを基準にする必要もないんじゃないかな。他の商品でもそういう営業はいるわけで。

また、SEO屋がサイトで収益が上げられるところまで考えろ的なのはSEO屋にはムリだなあと思う。だって、それってビジネスモデルそのものだから。お客さんが工夫する領域であって、コストが見合わないなら断ればいい話であって、なんか妙だなあと思ったりする。儲かってるお客さんはうまく業者を使いこなしているし。


ワードを選ぶとかそういうことが出来るレベルを当たり前と規定すると、あとに残るのは検索結果の上位に持ってくるということしか、SEOはないと思う。

SEOをもっとひろーく捉えるのもいいけど、まあ、それはコンサル屋さんの事業ドメイン拡張としては正しいけど、サイト運用側としては、今やってることはビジネスのなんの役に立つの?と考えると、SEOはオーガニック検索での流入増担当と限定したほうがやりやすい。ウェブは他にもサイトのコンテンツ制作や、導線の整備やら、コンバージョンアップ施策やらやることはいろいろあるわけで、難しくしないほうがいいと思う。


まあ、限定したとはいえ、そこを四苦八苦したりしているのが現実なわけだけど。検索エンジンの考え方に沿いつつも、「テクニック」も使ったり。

SEOのレベルが低かった頃は競合がやってないので、簡単なことをやるだけでも上がったり、正攻法だけでもうまく行ったり、テクニックだけでもうまくいったりしたのが、割合とあれもこれもやらないといけなくなった、という感じかなと。

今でも、こんなことだけで上がるんです、みたいな話があるけど、それはたぶん競争が少ないワードでの話。たいていはそういうワードは検索結果上位に出ても流入は少ないんだけど。流入はゼロじゃないだろうけど、それを行うのにかかった時間とコストと流入数で見て見ないと割がいいかは分からないかなあ。

つまるところ、SEOって、施策の実施に関しては、常にコストと効果の話だし。SEOの施策実施は内製でも外注でも常にコストがかかる。流入が見込めて、売り上げに見合うならそれなりにコストかける価値もあるので、すべてはそれを基準に判断すべきなんだよね。例外があるものの、検索結果上位に持っていくのは大抵のワードで不可能ではない話なのだから。


ボクは今はSEO屋側にはいないものの、SEO屋ひいきの立場で見るとこんな感じという話。自社でできることは自社ですればいいし、自社でまかないきれないところで必要なら適宜SEO屋を利用すべきなんじゃないかなあと思う。



written by asotetsu Aug 27, 2009