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長く更新していません。はてなブログに移りました。

ページ利用効率分析

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ページ利用効率分析



ツイッターで書いたページ利用効率分析というものをやってみます。文章で書くと伝わらないみたいなので、図解してみようかと。


どういう分析かというと、サイトの中のページは有効に利用されているのか? 売り上げアップの余地があるのか?、という疑問に答えるために考えたものです。


ほら、SEO関係では、ブログ書いてLPOしましょう、とか、とにかくページ作るのがSEOに良いんですよ、とか、いろいろ言われるでしょう?


ページを増やせばよいというのは本当か?と。私も疑問だったんですよね。意味ないページってのもあるだろ、と。では意味あるページと意味ないページの区別はどこでつければいいのかと。


それで、ページが有効かどうかを、ためしに当サイトのアクセスログで見ていってみます。


1. アクセス解析データから、エクセルでURLとPVの表を作る。

まずは、エクセルで、URLとPV(セッションのほうが良いが)で、こういう表を作ります。多い順です。



2. エクセルで簡単な散布図を作る。

そしたら、簡単に散布図にしてみます。べき分布するのが普通なので、こんな感じですね。



このグラフでは利用効率はよく分かりません。特に下の図で書き加えたように



赤丸で囲ったところの様子が知りたいのに、差が分からないわけです。



3. 軸の書式設定で対数目盛りを選ぶ。

そこで両方の軸を対数目盛りにします。(X軸Y軸のそれぞれで右クリックメニュー「軸の書式設定」を選び、目盛カードの中の「対数目盛を表示する」にチェックを入れます。)



とすると、べき分布してるものは、こういう風に直線に似た感じになるですよ。
というか、こういう風に割合とキレイにこういう直線ぽくなるとつまんないんですけども。


4. 近似した直線を手で引いてみる。

図形描画機能で、近似した直線を引いてみます。原始的な近似ですな。原価計算では古くはスキャッタリングチャート法と習った覚えが。



5. この図から改善方法を導き出す。

こうなったときに、どういう戦略がいいかと言うと、グラフで言うと、下記の矢印の方向に伸ばすことを考えると良いのです。




6. サイトのPVと売り上げは(ある程度)比例するという考えを前提。

つまり、サイトのPVと売り上げは(ある程度)比例する、と考えるからですね。下のグラフでいうと、オレンジ色の面積を最大化することを考えるわけです。



7. ヘッド部を伸ばすか、ロングテール部を伸ばすか、二つの方法

もう少し言うと、下の図のように、ヘッド部を伸ばすのか、ロングテール部を伸ばすのか、ということが言えると思っています。そしてそこから必ずしもロングテールを伸ばすだけが手じゃないとも思うのです。というのも、単品商店あたりだと、コンテンツ作りには限りがあるし、費用対効果を考えると限界があると思うからです。





それで、まあ、これは私のこのサイトのデータで、ブログなので、情報はあればあるほどいい、というのが成り立つので、ちょっと面白みがないデータです。実際に分析するともっと違う感じになります。ためしに作ってみます。



8. 中折れ型で考えてみる。

こんな、中折れ型。



こういうときには、案としては二つあって、一つはコンテンツページ数を増やして長く伸ばすというのが最もスタンダードな考えです。ページを増やしなさい、というのはそういうアドバイスです。

ただ、私はこれは限界があると思っていて、商品点数に限りがある専門商店サイトの場合、100pとかコンテンツページ数を割り切って、既存コンテンツを面白くすることを考えたほうがいいのではないかとも思ってます。無限にページを増やして儲かるのはアマゾンとか、そういう品数が大量に揃えられる総合サイトだけかなと。

それを図にしたものが下記。




9. ページの問題点を発見する道具としての図解。

あと、ページのよしあしを見るときは、下記のオレンジ丸で囲ったところのURLを重点的に見ると良いです。改善のためのヒントがあると思います。SEO的にダメとかいうのも原因の一つであることも多いです。





というわけで、長々と書いてみましたが、自分が運営しているサイトをグラフにしてみると結構面白いと思いますヨ!



written by asotetsu Mar 8, 2010