非ブランド企業にとってSEOによる集客でブランド企業に対抗できる領
非ブランド企業にとってSEOによる集客でブランド企業に対抗できる領域図
前々回のエントリでは、Twitterで、SEMマスターさんと、鈴木謙一さんに取り上げてもらいました! ありがとうございます。(Twitterなので完全に捕捉できていませんが)
それで前回に書いたときに、続きを書いていたので、そのお話でも。
人名SEOを考えていくと、普通のSEOの意味が良く分かります。
人名SEOが成り立たないのは、一般名称としての「鈴木」とか「田中」という人名で探すことはないからです(鈴木謙一さんのケースを除きますが(笑)。
誰でもいい「田中」なら、なんて検索はないんです。検索するときの「田中」は検索者からすると特定唯一の「田中」ですから。
一般名称的なもの(例: 「インプラント」「港区 歯科医」)で検索結果上位を狙うというのは、ほとんどの場合、ブランディングされていない商品(サービス)を提供する側なんです。
一般名称レベルでしか認知されていないし、ブランディングできていないし、顧客化されていないケースです。
お客さんの側(検索する側)から言うと、お客さんもブランドの指名がない人たちです。
ブランドの指名がないというのは、その商品の購買経験がゼロかほとんどないケースがほとんどです。
購買経験がゼロだから、嗜好が表れていないので、ブランドの指名がないのです。
または購買経験が結構あるのであれば、今度は、スイッチしたがっているとか。
典型的なブランドが強い化粧品のSEOはうまくいかないケースが多いですが、一般名称的な悩み単語ではSEOはありです。
つまり、非ブランド企業がSEOを活用して、TVCMを使うブランド企業に対抗していくんだ、と考える場合は、一般的には、図のピンク色の部分が対抗できる領域です
列記すると、
◎悩みなどの個人特有の一般名称⇒「にきび」「痔」など、ブランドより一般名称的な悩み単語。こちらはブランドよりも、悩みそのものの解決のほうが大事ですから。
◎ユーザが初めて利用する商品・サービス⇒ユーザは商品・サービスについて知らないので、検索で上位になると有利というわけです。一般的にはブランド企業が有利です。ブランド企業の場合、店頭の商品棚を確保しているというのもあります。棚を確保するのにもブランドは有利です。
◎ユーザが一生のうちに数回しか利用しない商品・サービス⇒ユーザは商品・サービスについて知らないので、検索で上位になると有利というわけです。ただ、高額商品になるほどブランドは有利ではあります。一般的にはブランド企業が有利です。
それに対して、次の項目はSEOを利用しても不利です。
●年中利用する商品・サービス⇒ユーザはよく知っているので検索しない。
●趣味性が高い商品・サービス⇒釣具やオーディオなど趣味性の高いものも、ユーザはよく知っているので検索は「あまり」しないです。初心者は別ですが。まあ、釣具の世界で有名ショップとかそういう、どちらかというとSEOではないブランディングが必要だったりします。
では、ブランド企業がSEOをやったらどうなるの?
ピンク色のところはブランド企業がやっても有利です。
というか、ブランド効果と合わさって効果的です。
今まではブランド企業はあんまりSEOに力を入れてこなかったので、弱者が逆転する手法としてSEOは有効だったんですね。
でも最近はブランド企業もSEOを内製や外注で行うケースが多いですので、非ブランド企業にとって脅威です。
非ブランド企業は出来る限り早くに自社のブランドをSEOを活用するなりして確立していかないといけないのです。
written by asotetsu Oct 2, 2009