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SIer業種のサイトはSEO的にイマイチになりやすい傾向

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サイトマップの話を書いて思い出したんですが、サイトマップがシングルツリー状で美しいサイトは、SEO的にはあんまりよろしくないという話があります。

SIerさんのサイトに多い傾向があるんですが、そのことについて書いてみます。


SIerさんのサイトは、コンテンツやサービス・商品の数が多い割に、内部リンクが少なく、階層が深い傾向があります。サイトマップはきれいなシングルツリーになっています。ところが、内部リンクが少ないのはSEO的に不利ですし、階層が深いのもあまりよくありません。社内で設計したり、作っていることが多いので、サイト制作屋さんが原因ではなさそうです。

なぜか?

どうも、業種特有の思考法の影響らしい、と最近思うようになりました。SIerの中のひとは、ウェブサイトも仕事風に作ってしまうからではないかとボクは推測しています。

サイトのコンテンツを、ちゃんとMECEで作るんです。つまり、コンテンツや導線に漏れなくダブりなく、きれいなシングルツリー構造で作ってしまう。もはや本能と言ってもいいでしょう。

多くあるサービスや商品を、商品→○○系一覧→○○系××用途→個別商品、と階層構造化してしまいます。だから、サイトマップがとても美しい。

確かにサイト構造は、サイトマップなんか一見すると、大きなシングルツリーなので、きれいなんですけど、SEO的には良くないんです。確かに、サイト作るときもツリーを作れとかアドバイスがあるので、正しいように思えてしまう。

でも、SEO的には内部リンクは少ないし、シングルツリーなので階層も深くて良くないんです。実のところ、ユーザビリティも良くないんです。何しろユーザはコンピュータじゃないですから。人はダブりなんて許容するんです。というか、むしろ、いろいろな導線があるほうが親切なわけです。


この場合の改善のポイントは3つです。

  • 複数ツリー構造にする。
  • その分、階層構造は3階層以下に抑える。
  • ツリー横断的なリンクも許容して、ユーザのサイト内散策を手助けする。

というところで、SIerのひとはついついサイトでもきれいなシングルツリーを作ってしまうんですが、必ずしもそれは有利ではないというお話でありました。

大手のNTTデータさんあたりは、導線が複数ですネ。マーケット分野別、キーワード別、50音別と3つの大きな切り口を設けてますね。もっといろいろ出来そうですが、まあ、そんなところで。



written by asotetsu July 7, 2008

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