ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

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ググッた情報は差別化にはならないという話

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グーグルやヤフーの検索はすごく便利で、何かわからない言葉があると、とりあえずググッておく、というのが習慣になっています。世間的にもこれが今は一般的ですよネ。おかげで、以前よりもわからない言葉って減りました。検索エンジン様のおかけです。


と、まあ、当たり前の話を書いてますが、「ググッておく」なんていう習慣が当たり前になったというのは凄いことだと思ってます。会社の若い子は自然にググッてますけど10年前はありえない光景です。いい時代になりました。コンピュータに支援されてる未来社会がいつの間にかやってきてるわけですから。


とはいえ、皆ができるようになったら価値がなくなるのが、この世界の常でありまして、ググッた情報は差別化にはならないんですよネ。


つまり、ググるのは皆の平均の知識水準に追いつくため、というのがこれからの基本用途になると思いマス。

たとえば、ググる用途が、「皆が知ってる情報を自分だけ知らないということを避けるため」とか、「皆が常識で知っているレベルを確かめるため」になってきます。


今まではともかくこれからは、ググッて自分だけのスペシャルな情報をつかもう、というのはあんまりオススメしません。ググッて見つけた怪しい情報をつかんでしまうヒトがいるんですヨ。ググッた情報はガセネタも多いので使い方が難しいのデス。嘘を見抜ける人でないと掲示板を使うのは難しい、と、ひろゆきさんも言ってますけどネ。


それに対して、これから正攻法で付加価値を生むのは、頭に貯めこんだ記憶や経験だと思うんです。なんか時代の逆みたいに見えますけど、ボクはこう思ってます。


グーグルがあるから覚えなくて良いと言う説を見かけるんですけどもネ。ボクが思うに、間違いです。だまされちゃいけません。


確かに、自分の不得意分野については、皆の平均レベルに追いつくだけでいい。だから、記憶せずにググって済ます。というのが戦略的にアリなんです。

しかしながら、差別化するための得意分野については、本質が見抜けるようにしっかりと基礎から理解して頭に叩き込んでおく。というのも、必要なんです。何でもググッていたら差がつかないんですヨ。



あと、もう一つ。ググッたときにお分かりでしょうけど、まだまだネットには情報は網羅されていなかったり、検索の網に引っかかっていなかったりするのが実情です。ググッてわかることは、まだまだ浅いし、網羅性が足りないんです。グーグルが世界中の本を取り込もうとしているのは、意味があるんですネ。そこらへんはこれからの検索エンジンの進化に期待です。



written by asotetsu March 12, 2008

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