ペナルティのうわさで思うこと
渡辺隆弘さんのSEM-Rで配信してた下記の記事なんですけど。
「アクセスカウンタへの隠しリンクはガイドライン違反」 - Google Adam Lasnik氏
GoogleのLasnikさんが、アクセスカウンタの隠しリンクはガイドライン違反と述べた、という話ですが、これって誤解してる人がチラホラいたので、あれれ、と。
そういうアクセスカウンターを利用してたり、そこからリンクを貼ってあるとペナルティを受けるんじゃないか?!、みたいな。
渡辺さんは正確に書いているんですけども、そういう隠しリンクのあるアクセスカウンタの配布元に対してアクションを取るだろう、という程度なんですヨ。
しかも、話としては、Lasnikさんが確認しながら、隠しリンクなんだよね?、隠しリンクなら明確にガイドライン違反だから、配布元に対してアクションを取るだろう、という風に書いているだけ。これってグーグルの前からの姿勢と変わってないと思います(ちがいます?)。
さらに、いくつか仮定を置いて、ウィジェットはどう?、とインタビューアが聞いていて、これも配布元にリンクとかあったりすると思いますが、こちらはグレーと言ってるんですよね。
だから、要は騒ぐようなことじゃないし、はてなブックマークのコメントにもあったように、グーグルは対策するする言ってて何もしない、するする詐欺ってコメントが傑作でしたけど、まあこういう感じの口先介入はときおり見られます。しかも、今回のコメントは公式度もそんなに高くないし。
渡辺さんも、「アクセスカウンタ埋め込みリンクがスパムと判定されて、配布サイトがインデックスから除外されたという事例を私は聞いたことがないです」ってコメントつけてますしね。
ところが誤読するヒトは誤読してしまうんですよね。伝染病の広がりかのように。
そこらへんが、SEOって非常に怪しげなものでありつづけてるなあと思います。
はっきり言うと、後進的というか。
まあ、それはSEO屋のせいが半分ではあります。ネタを言わないしね。
しかし、検索エンジン自身のクローズドさが大本にあることは強調しておきたいトコです。
要は検索エンジンのアルゴリズムがオープンじゃない。もちろんオープンにしたら試験対策やられちゃうからってのもあるかもしれない。でも、検索はインターネットのインフラと化しているわけで、検索されやすくなるというのは、ニーズがある、っていうよりも、むしろマストなんですよ。
そうなってくると何とかしなければならない。だから、検索エンジンの周りからあれこれ推測して対策してるのが現状の多くのSEOなんですナ。
それはどこまでがヤリスギか、ヤリスギでないか、そこらへんは検索エンジンの判断(しかもクローズド)に任されているんですよね。法治国家じゃなくて人治国家状態なわけで。
リラバンシー(relevancy)なんてコトバにだまされちゃアキマセン。単なる妥当性判断なんで、モロ主観です。外人が、リラバンシーが大事、とか言ってるときは、「ちょうどいい塩梅にしなきゃ駄目だけど、その塩梅が難しいんだよね」、と同義ですから。はは。
こういうので思うのは、グーグルってインターネットにおける重要性は非常に高い割りに、オープン性が低いんですよね。だからみな動揺する。
あと、こういうニュースのときに、元のソースを読んでる人間が少ないなと思いました。こういうの、噂ばっかりだとワケわかんなくなります。特にSEOなんてウワサだらけですから気をつけないとイカンです。
ま、もっとボクらも啓蒙をがんばらねばならないなあと思うんですけど。
written by asotetsu Feb 13, 2008
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