10年 隔世の感
ちと、どうでもいい思い出話でも。
Windows95が発売され、一般の人にインターネットが急速に身近なものとして登場したのは約10年前のこと。
知ってるヒトには言わずもがなの話なので読み飛ばしてもらっていいんですが。
その前はWindows3.1というOSだったんですね。
Windows3.1は、TCP/IPスタックがなかったので、インターネットは直接は出来なかったんですね。
WinsockというTCP/IPスタックを入れてやるとインターネットがWindows3.1でも出来るようになるんですが、日本ではあんまり普及してなくて、Windows95を待つ必要がありました。アメリカではWindows3.11というのがあって、Winsockが入っているインターネット対応のものが出ているんですね。Windows95は、Windows3.11からの進化したものだったと思います。
ボクはWindows95が95年末に発売され世の中が浮かれてしばらくしたころ、Windows3.1マシンに、chameleonインターネットという、Winsockを入れて、初めてのインターネットを試していたりしました。
その頃のお話であります。
最近、ReadMeJapanという日記のランキングサイトで10年の歴史を持つサイトが事実上の終了宣言が出ました。
今のようにブログが流行る前は、日記サイトがマニアの間では流行っていて、人気を競っていたんですね。
そういう競争の舞台となったひとつが、ReadMeJapanでした。
ボクも参加したし、そこを起点にあちこち見て回ったものでした。
上記サイトに、運営者のたかのさんが、リンクを張っていまして、大森望さんが、96年に「日記リンクス」について書かれた記事へのリンクがあって、それを読んでいたら、「ああ、ホンの10年前はこうだったのだなあ」と思った感慨にふけった次第です。
『感じるインターネット』(アスキー)原稿より(96年6月)【ハイパーダイアリーの聖地にWWWの神髄を見た】
「日記リンクス」というのは、当時に各所にあった日記サイトをまとめたものです。
その流れは、ReadMeJapanに行ったり、日記猿人(その後、名前でモメたあと「日記才人」となり、少し前に終了となった)に進んだりしました。
どれも、リンクによってサイトをまとめ、更新報告やランキングすることで交流がうまれて発展した原動力となったものです。
基本的な構造、仕掛けはその頃と今と何も変わってません。
ネット上に散在する各ページをつなぐハイパーリンクという仕掛けが現在のネット世界を作ったわけです。
ただ、唯一異なるのは、その規模です。
ああしかし、それにしても五百とは。
これ、少ないって嘆いているんじゃないんです。
500もある、と。数の多さを感嘆しているんです。
今となっては500なんて、とても少ない数です。
この10年で、爆発的に規模の拡大があったなあと。
そして、10年前のネットとは、本当に顔をお互いに合わせるレベルの付き合いだったなあと思うんですね。
written by asotetsu Dec 12, 2007
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