SEOはベルカーブの今どこだ?
そういえば。少し前に翔泳社の営業のかたとお話したところ、SEO SEM Techniqueが売れてるとか。いま、vol.3が出てますが、vol.1, vol.2ともに良かったですよ。
そういや、書店にSEOと大書きした本や雑誌がちらほら。
技術評論社から Web Site Expert #14 真っ赤な表紙でデカデカとSEO。
毎日コミュニケーションズからも SEOスタンダードガイド こちらも赤い大きな字でSEO。
最近の書名のつけ方は売れ筋をすぐトレースするパターンからして、やたら表紙に大書きでSEO、しかも赤というのは書店での引きがいいんではないかな、と。今はSEOと書く本が結構ヒキがあるってことじゃないですかネ。確かめたわけではないので妄想ですけどネ。
もしそうだとすると、結構多くのヒトが、「最近SEOってよく聞くけど、なんなの?」てなニーズがあるってことですよネ。
とすると、SEOというコトバも、普及曲線で言うと、そろそろベルカーブのアーリーマジョリティの普及領域に入ってくるのかな〜、と。
や〜、SEOもそろそろブレイクっすかねえ。それとも空振りっすかねえ。
とまあ、他人事のように言っておりますが。はは。
実は懸念点があってですね。
SEOっていつまで経っても、SEOというコトバじゃないですか。
これ、一般名なんですよ。ジェネリックですわナ。
「○○社のSEO」どまりでね、明確な差別化が出来ていないのです。
もちろん、「△□SEO」とか、SEOファームもいろいろ名前つけてるところがあるんですけど、普及しないんですわ。
まだまだ、ジェネリックである、一般名が強いということですナ。
例えば、イトクロさんの「とにかくあがるくん」あたりはユニークでよかったんですけどねえ。でも、これはユニークだけど、普及しない名前ですわナ。だって説明の省略なんだもん。そう言いたい気持ちは同業としてよ〜くわかりますけどネ。
一般名が強いというのは逆に言うと、SEOして「SEO」という検索ワードで上位表示できたときに売るのにはイイっていうことでもあるんで痛し痒しではあるんですけどネ。
プロダクトの進化のセオリーで言えば、普通は、一般名で勝負する混沌の時代から、ニーズを明確化してマーケットを掴んだ商品がいくつか出てきて、それらの業界を代表する商標で語られる時代がやってきて、それらが爆発的に売れてマーケットが拡大したりするんですよネ。必ずそうなるわけではないですけど。
医薬品もそうだし、クルマもそうだし、まあコンシューマー品の成功事例はそれが多い。
一般名で他と差がつかないままになるのは、BtoBが多いんですけど、盛り上がりきらないところなんかが多かったりします。
だからといって、明日から、「俺のところのSEOは、もはやSEOではない、○△×である」とやっても誰もついてこないですからねえ。
ま、当分はSEOですかネ。
written by asotetsu Nov 3, 2007
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