被リンクだけがリンクじゃない
SEOを意識してウェブサイトについて考えていると、ついリンクを受けることだけ、被リンクをどうやって増やすか、という話ばっかり考えるクセがつきますよネ。
また、今度は自分のところからリンクをどこかへ張るともったいないというか、損というか。はは。
逆に、大手サイト、例えばヤフーにリンクとか、官公庁にリンクしたら、ページの質が上がりますか?というのもあるわけですけど、これも上がるわけないですよネ。
これについては、少し前に渡辺隆広さんがSEM-Rでばっさりと斬っていたので面白かったですが。(SEO『○○したら順位は上がりますか?〜検索エンジンに媚びる系 FAQ』)
SEOのことだけ考えているとリンクに関して、常にどうやって貰うか、なるべく出さないか、いかに自分のページの検索エンジンでの評価を上げるかばっかりを考えてしまう傾向ってありますよネ。
ついつい、SEOを意識しているとSEOのことだけを考えてしまうんですよネ。でもそれだと検索エンジンにあまりに左右されすぎてしまうんですヨ。人生も何もかも。
でもウェブのそもそも論からすると、リンク受けるだけで、こちらからどこかへリンクするのがないというのはヘンなんですヨ。
ウェブというのはくもの巣のようにリンクで繋がった情報のネットワークですから、10年くらい前には、必ず行き止まりにならないようにリンク集を作れとか言われたもんです。
でも、それがいろいろ変遷あって、いまとなったら別にリンク集を作るのは当たり前ではなくなってしまいました。まあそれはそれでいいんですが。
ただ、自分のサイトから、自分の基準で選んで、意味のあるサイトとか、面白いサイトへリンクを張るということは凄く大事なんですヨ。これについては、昔から何一つ変わってはいないんです。
そういうリンクの発想が、グーグルを初めとした今の検索エンジンの仕組みの大前提なんですから。
検索エンジン対策を考える上では、別に自分のサイトからどこぞへリンクを張っても、自分のサイトにプラスってことは、まああんまりないわけです。基本的に。
じゃあ、リンクを張らなくていいか? となると、そうではないんです。
サイトはロボットのためだけに作っているのか?という話になるわけです。
ロボット対策ばっかり考えていてはダメなんですヨ。
それだと、サイトは盛り上がらないんです。
そういうSEOのロボット対策ということではなくて、僕らは自らの意思で面白いサイト、役に立つサイトを見つけたら、すかさず自分のサイトからリンクしてやらないとイカンのです。
皆さんも経験あるでしょうけど、面白いサイト見つけてリンクを作って紹介しているヒトのサイトってすごく役に立つし、何度も訪れますよネ。
つまり、リンクを張るという行為は創造的なものなんです。
雑誌における編集のようなもので、あるヒトの基準で世の中の多くのものからいくつかをピックアップしてくれるものなんですよネ。
だからこそ、逆にリンクを張って紹介するヒトのサイトに価値が生まれるんです。
つまり、ボクらは忘れがちですけど、自らの意思でリンクを作るというのは、忘れてはいけないんです。
よくある企業サイトがつまらないのは、自らリンクを作り出さないのが結構大きなポイントだと思ってマス。
それは単なる紙のカタログをウェブに載せただけのシロモノなんですヨ。それがいかにFlashで動いたとしてもネ。
written by asotetsu Oct 29, 2007
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