ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

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新オーバーチュア(パナマ)はそんなに評判悪い?

そういや、先日、オーバーチュア株式会社主催のオンライン代理店説明会というものに行ってきました。

全国の中堅マーケット(言ってみれば小口)を代理店様の力をお借りして開拓したいというお話でありました。なるほど、ウェブ上の窓口だけではダメで、フェイストゥーフェイスで人間による説明とかサポートが必要なんだなあと思う次第。


その中で、何度かオーバーチュアのかたが、「新オーバーチュア(パナマ)はむつかしいと言われるので」と言うのですヨ。ボクの聞き間違いでなければ。それで、ああそうかあ、と。やっぱりなあ、と(笑)。

ボクの偏った理解では、旧オーバーチュアのスポンサー広告というのは、特定のワードで検索したときに何位に表示させる、みたいな意識で使われていたと思います。単純で分かりやすいものでしたネ。


でも、敢えてそれを変えるというのは意図があるわけですネ。


新オーバーチュア(パナマ)になって、表示させる基準が変わって、部分一致でも同じような感じになり、広告のクオリティスコアが導入されて、しかも、グループを作って表示させるようになったんですよネ。アバウトに言うと。

要は、今までの旧オーバーチュアだと、特定キーワード(主にビッグワード)での検索結果での順位を入札で競うものだったと思うんですヨ。言ってみれば、ビッグワード巨艦主義というか。

そのために、人気のあるキーワードでは1500円/クリック、みたいな非常識なくらい高いクリック料金のものも出てきたりしましたよね。クリック単価が簡単に高騰してしまうんですよ。


でも、検索の使われ方ってものはもっとバリエーションがあるものですよね。ビッグワードだけってわけじゃないんですヨ。


オーバーチュアの側から見ると、彼らは検索したときの広告枠すべてを売っているわけですから、そういう特定キーワード(主にビッグワードといわれる一部ワード)に広告が偏っているというのは、実は一部の枠しか売れていないということになります。

東京ドームで、野球の観戦チケットを売るというアナロジーで考えると、巨人阪神戦チケットばかり売れているようなもので、他のマイナー球団との試合の観戦チケットがあまっているのようなものですよネ。

東京ドームの稼働率を考えると、人気の巨人阪神戦の枠はいくら座席単価が高騰しても、販売できる枠は限られているし、全体で見ると空席が多いわけで、売り手としてはあんまり良い状況じゃないんですよね。ボクが邪推するに。

そこで、うまい具合に、巨人阪神戦と、他のマイナー球団の試合を絡ませて売る方法を考えた、と。これもボクの邪推なんですが。

他のマイナー球団の試合といっても、それなりに検索というものは広く浅くありますからネ。表示させればインプレッションは稼げるし、クリックもされると思います。

だからアメリカで導入されて、結構、pv伸びるとかいう話があったんだと思います。何しろ、今まであまり出稿がなかった枠だし。ユーザからしても、スポンサー広告ってのは、それなりに役に立つ情報ですからネ。


キーワード広告の流れからすると、検索という行為はビッグワードには偏っておらず、いろんなバリエーションがあります。だからこそ、ビッグワード偏重ではなく、技術によって、関連するワード群にボヤっと出せるのは、悪くないことだと思います。

ただ、そうなると出稿側も考慮すべきファクターが格段に増えるので、何を操作していいか分からなくなるってことですね。

この辺りが工夫の余地があるなあと思ったりしています。


方向性としては新オーバーチュア(パナマ)は悪くないんですけども、今までのオーバーチュアと比べると、単純ではなくなったので、むつかしいことはむつかしいですネ。

そんなことを、話を聞きながら考えておりました。

もちろん、上記の巨人阪神戦のチケット販売アナロジーは、ボクの邪推ですから、本気にされないようにお願いしますネ。




written by asotetsu Oct 26, 2007

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