無料誌に見る作り手のこころざしの低さと自信のなさ
今回は、前回の、自分たちのことを言っているメディアなら魅力があるという話から、以前に書いた無料でもいらない情報という話を合わせてみます。
最近は、あちこちに無料誌が置いてあって、種類が多いんですが、どうもつまらない。
「無料」だからいいんですが。
気になるのは、作り手に、「無料だからこの程度でいいだろ」という気分がないか、ということなんですよね。
手間をかけて作った雑誌が無料というのは、とりあえず持って帰らせる、ということに目的を絞っているんですよね。
でも、そんな入り口に目的を絞り込みすぎて大丈夫かと危惧するんですヨ。
そんなんで、それを読んで何か世の中が動いたりするのか、と。
ネットでもあるんですけど、無料で情報を流して会員を募って、そしたら何かがオキル!、みたいな。
何も起きないですよ。
今までは実際にそうだったし。
こころざしがないところにはムーブメントは何一つ起きないんです。
無料誌でも、とりあえず配布数を何万、何十万と確保すればいいだけになってないか、と。
面白いもの作って、それがコストかかるなら有料でもいいじゃないですか。
そうでなければ、あまりにこころざしが低い気がするんです。
毎回、読者に次号が出るのを楽しみにして欲しいじゃないですか。
それが世の中に発信するってことだと思いマス。
ちゃんとした広告モデルであるし、目的もはっきりしていて無料というのは、出稿するショップや求人主が負担する理由もある。これについては後日書きますけども。
でもそれ以外の無料誌は、大まかに学生向けとかOL向けみたいなターゲットで首都圏に配るとかそういうボヤーとしたもので、配布部数稼ぐためのものですよね。(違ってたら申し訳ないんですけど)
なーんか、単に世間の無料無料に流されていて、作り手もこんなんでいいんかなあとか思いながら、自信なく作ってる気がしてならないんですヨ。
でも、世の中を動かすのは、こころざしがあってモノ作ってる連中だということは忘れて欲しくないんです。
特に雑誌メディアが元気ないのが、気になります。
ネットが無料無料の波で押し寄せてきていますけど、雑誌の編集のノウハウやライティングのノウハウは絶対に優位性がありますよ。
今までもこれからもヒトの心を動かすものを作れるかどうかの勝負なんです。
あとは、どのようにお金に換えるかの工夫をするだけなんです。
マア、それが難しいんですけど。はは。
でも、大事なのは、ヒトの心を動かすものを作る、ってことなんです。
それには、作り手のこころざしが必要なんですヨ。
それがユーザを動かすんです。
written by asotetsu Aug 07, 2007
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