ヤフー対グーグルという図式はない
そういえば、日本にいるとヤフーのシェアとグーグルのシェアという話がよく出てきます。
まあそれはボクがSEO屋にいるからというのもあるでしょうけど。
adtechに行ったとき分かったのは、そういう見方は意味がないんだということでした。
まあ、はっきり明言されていたわけではないんですが。
いくつか出たカンファランスの空気というかそういうので言うと、
特に両者は対比されていないんですよね。
グーグルというのは検索サービスの会社であり、検索に連動した広告サービスの会社なわけです。
ところがヤフーというのは検索サービスもありながら、ポータルサイトとしてが本業なんですね。
だから、ヤフーについて論じるときは、MySpaceとかのポータルと比較されるのです。
なるほどなー、と。
つまり、ユーザーがはっきり使い分けていて、検索するときにグーグルを使い、ポータルとしてはほかのサイトを使ってるんですよね。
ま、100%割り切れない部分はあるものの、検索のグーグルであっても、ポータルとしてのグーグルは弱いというのがちと新鮮でありました。
というのも、それまでは、ボクはアメリカではグーグルがヤフーを倒したという見方を信じていたからなんですナ。でもそれは検索エンジンそのものについてだけだったんですよネ。
こりゃ、日本にいるとその雰囲気というのはわからんなあと思った次第です。
アメリカ人はあの殺風景なグーグルが好きなんだ、なんて思い込んでいましたヨ。
単に、検索するだけに使うから、あの殺風景さが好まれていただけなんですネ。たぶんね。
だから、グーグルが世界一の広告会社になって、グーグルの天下が来るというのは、むしろにわかに信じがたく、グーグルが何もかも支配するためには、あといくつもハードルを越えないとアカンような気がします。もちろん、検索連動広告についてはグーグルは脅威ではありますがネ。
written by asotetsu Aug 06, 2007
- -