テレビなんか見てないとかいうな
Rimo(リィモ)とニコニコ動画について、この2日間書いているので関連して。
いやー、最近よく見かけるんです。
「最近テレビぜんぜん見てなくて」、ってフレーズ。何気に自慢げに。
このネットオタクめ。
もう俺はWeb2.0ってな具合で。TV2.0か。
分かりやすく解説しておくと、残業で忙しいオトーサンたちは、昔からテレビなんて見てません。
お父さんのためのワイドショー講座が土曜にワイドショーをコンパクトに見せてくれるのは何のためか? といったら、平日は残業でテレビ見るヒマのないオトーサンたちのためにやってくれてるわけです。
だから、最近テレビぜんぜん見てなくて、って、カッコよくもなんともない。次世代でもなんでもない。
単に残業で忙しいか、ネットやるのに忙しいネットオタクか、というだけなんです。
言うなれば、TV0.5くらいなもんです。
そりゃ、僕もテレビはあんまり見てないです。
残業で忙しいし、時間があるとネット見るのに忙しいから。
でも、それに、自分自身がネット人種であることをわかってるし。
マーケット観察からすると、こういうネット人種(インタラクティブ人種)が多数派とはいえないというのもわかってるんですよ。
だから、最初にあげた発言を見るたびに、ああ見誤るなあ、と思うんです。
ネットの先端風なところで話をしてるのは、いっつも、「テレビは終わりだ、俺も見ないし」って印象批評ばかり。
そりゃ、あんたたちは、ネットが仕事だからネットばっか見てて当然ですよ。ネットで夢語りますよ。僕も語りまくりますよ。
でも、それを言えば、テレビ関係者なんかテレビばっかみてると思いますね。テレビはまだまだいけるよ、ネットつまんないし、とか言ってますよ(想像)。テレビの可能性の夢語ってると思いますよ(想像)。
何が言いたいかというと、コンテンツプロバイダーとしてのテレビは圧倒的に凄いし、Youtubeにしても、オモロイ動画の多くが日米を問わずテレビ発信であること、そして、ユーザの多数派はネット人種(インタラクティブ人種)ではなくて、テレビ人種である、ことを考慮すると、この放送と通信の融合は放送よりに着地するんじゃねえか、というのが僕の乱暴な見方なんです。
まとめると、
もっとネット人種(インタラクティブ人種)はテレビを見よ。テレビ人種の気持ちを知れ。
敵を侮るなかれ、ということで。はは。
テレビは大勢の客の心をガッチリ握ってます。
ネットの新しいサービスはその客の心をテレビよりも広く深く掴めますか?
テレビ世界ではネットにアゲンストの風が吹いているんです。何気に。
written by asotetsu June 20, 2007
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