最近のはやりもの。検索キーワードごとに検索する年齢層と性別がわかるツール
マイクロソフト アドセンターラボ デモグラフィックス・プリディクション (検索キーワードでの人口統計学的予測)
Microsoft AdCenter Lab - Demographics prediction
http://adlab.msn.com/DPUI/DPUI.aspx
(英語版だけど日本語通ります)
ある検索語を入れると、その検索語で検索するのは男性女性のどちらが多いか、と年齢層を「予測」してくれます。
デモグラフィックデータといっても、男女と年齢しかないんですが、それでも、今までオープンでなかったデータなんで調べて見てると興奮してきます。おー! これそうなのか!みたいな。
例えば、
いろいろな言葉を入れて調べてみると…
『出会い』と検索すると、
72%は男とでる。
つまり、圧倒的に男ワード。
年齢層は35-49歳と出ます。
つまり中年ワードといえます。
『出会い』と探すのは中年の男ばかり、と。
なるほど、確かにそうだなあ。すげー、これ。
ところが、『結婚』というワードだと、
52%が男なだけで、女性も半数くらい。
年齢層は25-34歳と若年ワード。
結婚となると結婚適齢期な男女が同じくらい検索してる。
これも、なーるほどなーるほど。うなずくことしきり。
楽しむコツ
いろいろ検索してみたんですが、楽しむコツは、
年齢差や性差が大きそうなワードで調べること。
それで同僚と予想しながらやると面白いです。これは男ワードだろ、女ワードだろ、とか。
例えば、意外な結果でいうと、『バイアグラ』。これで検索するのは、
なんと、56%が女。つまり女ワード。おやや。
しかも年齢層が35-49歳と中年ワード。
こ、これはもしかして、ダンナさんに必要かもとか言って探してるとかいうシチュエーションか!と。リアルすぎる…。どういう意図で探しているか分かりやすすぎる…。そうじゃないかもしれないですけど(笑)。
ちなみに、検索ワードで『動画』だと、
男75%なので、男ワード。ムフフな動画探してるんでしょうな。
年齢層は18歳以下。中高生のにきび男子が探してそうですよね〜。
ね? リアルでしょ?
問題点っぽいところ
とはいえ、いろいろ検索すると、あれ？ てなのもあるんですけどね。
どうも母集団に偏りがあるような気がします。男ワードと出るもの多すぎ。まあこういうのは、ネットで検索するのは男が多いのかもしれないですけども。
しかし、「本当の」といっても、インターネットは国勢調査のような全数調査なんてないので、どれが正しいかなんてわからんわけですが。だから、こういうのはあくまで目安として使うのが大事だと思います。統計のマジックとかたくさんまぎれてますので頼りにするときは注意です。
サイトのURLでも調べられる
ちなみに、サイトのURLでも調べられます。これもなかなか面白い。特徴的な大手サイトで調べるといいです。
男88%の圧倒的男ワード。
年齢層35-49歳の中年ワード。
どうも、これは高齢化しつつあると噂される２ちゃんねるをあらわしているようで、当たり過ぎてこわい。
とすると、昨今のコミュニティの雄 ミクシィはどうかと。mixi.jpで調べると、
女60%の女ワード。
年齢層18-24歳の若年ワード。
すげえ。mixiには、なんて素晴らしい集団が揃ってるんだ! マーケティング的においしすぎですな。
まあそんなところで。あれこれ検索してみると面白いですよ。
元データ取得とプライバシーの微妙な関係
そういや、これの元となってるデータはなんですかねぇ。msn searchでの結果ですけど、ログインしてアカウント持ってるヒトのデータを使ってるのかなー。便利だけど調査時はどうやってるのかなとか思ったり。トラッキングをいかにプライバシーとのバランス取りつつ、データ取るかというのはホットなテーマですね。
このツールの背景
背景としての余談ですが、
マイクロソフトのアドセンターというのは、マイクロソフトが展開するリスティング広告のサービスの一つです。日本ではまだリリースされてないですが、検索連動広告の世界は、今はmsnもオーバーチュア社のものを表示していますが、米マイクロソフトがアメリカやヨーロッパではmsnサーチの検索連動広告を独自のアドセンターに切り替えてヤフー・オーバーチュアとグーグル・アドワーズを追撃に入っています。これがそれなんですよね。いつ日本に入ってくるかは僕は知らないんですが(教えてえらい人)。その中で、これは、ラボ部分で、グーグルラボみたいな感じで、その広告出稿のための調査ツールの試験版が公開されています。後発なのでより強力なツールを提供してくるつもりなんだなあと思います。
いやー、こんなのどんどん出てきたらボクらも勉強しておっかけてくのが大変だ。便利になるんだか大変になるんだか、という。
written by asotetsu June 12, 2007
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