Ad:tech07 San Franciscoにいってきました(5)
アドテック(adtech)というデジタル広告のカンファランスが4/24から3日間、アメリカ・サンフランシスコのモスコーンセンターで開かれているので行ってきた話です。参加したのははじめてでしたが、これ、すごくおもしろかったです。
では、前回の続きです。
次は、Ecommerce(イーコマース)について聞いてみました。
Ecommerce 2.0: How to Maximize Your Impact at Every Stage of the Cosumer Buying Cycle
2:45 eコマース2.0 顧客購買サイクルのどこを最大化するか
司会: Geoff Ramsey (eMarketer)
パネリスト: Finlay Robb (Lego Direct 2 ), Patrice Varni (Levi Strauss)
調査会社の eMarketerのGeoffがものすごいスピードでEコマースの状況を早口で概説する。とくに結論はないようで、一般的な状況をあわわあわわと話していく。はは。面白かったのは、ブログ書いてる人、とか、読んでる人、と会場で司会者が聞くと、まあまあいるんだが、セカンドライフやってる人? アカウントある人?と聞くと誰もいない。それで、統計データも見せつつ、セカンドライフやってる奴はリアルに帰れ、とか言って会場が受ける。やはりセカンドライフはユーザー数が少ないんだな。
レゴのネット販売担当と、リーバイストラウスのネット担当に話を聞く。インターネットのメリットは、顧客と会話できること、詳細情報を伝えられること。紙媒体、テレビと並ぶ媒体として意識していること。ユーザが生成するコンテンツについて学んでいる。
検索については、意識しているが増えていくビジネスではない(not incremental business)ので、という微妙な発言。
リテーラーとバナーを交換して、顧客の購買情報を交換している。
イベントをやるときの告知をクチコミで広めるためにネットを使っている。これから流行りそうなビデオ広告も検討中。
ユーザのブログについては、扱いが難しく答えが無い。文句を書いている人もいるし。ユーザのブログをモニターする担当者がいる。まずは、結論に飛びつかず、企業側から情報をきちんと出すことでモデレートするという。
Eメールマーケティングについて聞かれると、社内担当者が2名いるとのこと。
企業サイトでも大手になると、パブリッシャーにならないかと聞かれるが、現実には難しいという。例えば、レゴのサイトが子供向きだからといって、ゲームを売れるかというとそれは難しい。なるほど、ユーザー数が増えれば媒体として売ることも出来るわけか。
オンラインと実店舗とのチャネルコンフリクトは? 顧客層が異なるのでコンフリクトは起きない。
(コメント)
ネットを使った中堅企業で、常識的な線はこんな感じかと実感。先端過ぎず遅れすぎず。
ちとイマイチだなー、と思わなくも無く。
続きます。
written by asotetsu June 20, 2007
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