ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

ミラクルなキーワードはない

ここで書くのは基礎編と称して書くので、知ってる人には言わずもがななんですけども。こちらはSEO屋で売る側なので、こういう風にやるといいですよ〜というおはなしのシリーズ。


アドワーズ(Adwords)やオーバーチュア(overture)のような有料リスティング広告がネット広告で巨大なものになるにつれて、いろいろな啓蒙書が出ています。もし知らない方は1冊は読んでみたほうがいいです。SEOやるにせよ、読んで損はありませんし、むしろ積極的に試してほしいのです。何しろ数千円くらいから始めることもできるのですから。


それで、一般にSEMと言われたりする有料リスティング広告は、キーワードを選んで出稿しますので、キーワード選びがカギです。これは疑いのないところです。

とはいえですよ、何かキーワード探しにコツがあって、凄く儲かるキーワードがあるんじゃないか凄くコンバージョンがいいキーワードがあるんじゃないか知られていないキーワードがあるんじゃないか、と思われるかたもおられるんですが、

ラクルなキーワードなんて存在しません。

もはや、キーワードには検索エンジンにおけるキーワードマーケットというべきものが成立していて、例えば、「不動産」だと1クリック数百円とか、「美容整形」でも1クリック1000円以上とか、価格が高騰しているキーワードもあるように、市場性が成立していて、市場価格が決まってしまっているんです。株式市場みたいに。

なにしろ、皆で何百億円も使っていろいろこの何年か試してきているので、収益性が得られるキーワードがかなりな部分判明してしまっていると言っても過言ではありません。

「いやいや、日本語はいろいろあるから、まだキーワードは隠されているんじゃないか?」 とおっしゃる方もおられたりします。

しかしながら、

人間が検索フォームに入力する言葉なんて限られている

のです。何しろ検索するときには、そのヒトの思いつく言葉ですから。そんな差が出ないんですよ。一般名称も限られます。

だから、お金になるキーワードってのは、だいたいほぼ判明しています。検索エンジン会社のアドバイスツールもそのように提案してくれるはずです。あとは、自社のサービスとのマッチングをあれこれ考えれば、使えるキーワードなんて限られてきます。もはや問題はそれをちゃんと知っているかどうかです。


もちろん、検索数が凄く少ないけど、コンバージョンいいワードもあるかもしれません。アドワーズやオーバーチュアだと、そういう言葉は出しておいてもコストかからない(ようにみえる)ですからね。これは次回あたりに書くとしましょう。


いやいや〜、アクセス解析の結果を見ると意外な言葉でクリックがあるんだよね〜、とおっしゃるかたもおられます。これねー、実はアクセス解析のデータの見方が間違ってるんですよ。アクセス解析は強力なツールですけど、ツールもピンキリだし、分析の仕方にコツがいるんです。それは次回にします。


というわけで、今回もまとめると、

ラクルなキーワードはない。自社に役立つ定番ワードをちゃんと押さえているかどうかが大事。

となります。


written by asotetsu June 16, 2007

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