ワーディングラボ | 検索エンジンとSEOとネット広告のコラム

長く更新していません。はてなブログに移りました。

検索エンジンは気まぐれ

ここで書くのは基礎編と称して書くので、知ってる人には言わずもがななんですけども。こちらはSEO屋で売る側なので、こういう風にやるといいですよ〜というおはなしのシリーズ。


前回は、検索エンジン満足を追求していって、人間に優しくないサイト作りになっていってはいけないという話をしました。

検索エンジンを追っかけすぎてはいけない理由がもうひとつあります。

それは検索エンジンは気まぐれということです。

検索エンジンは決して落とせない女みたいなものです。いろいろ対策をすると思ったように順位は上がっていきます。この達成感。パズルを解く感じにはまっていきます(はまる人は)。ところがどうでしょう。シメタ、コツを掴んだぞ自分のものになったぞ、と思ってしばらくすると、順位は下がってしまうのです。そういう経験はありませんか?

これがクセモノなんです。検索エンジンの反応というのは、非常に複雑です。サイトの内部の要因と外部の要因と、競争している相手のそれぞれの要因に加えて、検索エンジンの評価基準であるアルゴリズムという、大きく分けても5つの要素が複雑に絡み合って順位が出てきます。それに比べて普通の人間は同時に2つ以上のファクターを操作した結果を予想することが出来ません。また、それらのファクターは刻々と変化しています。100以上あるアルゴリズムも微調整が常に行われていて一定ではありません。

こういう状況なので、自サイトをチョコチョコといじって、○○をすると上がる、と法則めいたものを掴んでも、それは偶然でしかなかったり、他の条件がたまたまうまくいっていたりする状況によって効果があっただけで、その次には効果が無くなってしまったりするのです。

だから、SEOばっかりやっていると、その法則性を見出すことに一生懸命になるのですが、ある程度まで行った所で、それを崩されます。そのために、だんだん疑心暗鬼になってきます。タチの悪い女に捕まった男のようになってくるのです(笑)。ヤツはプログラム、しかも、世界中から求愛(SEO行為)を迫られているプレイボーイ(ガール)ですから、一筋縄ではいかんのです。これが答えです。

SEOの施策は、個人でやっていると、検索エンジンの反応があるところまでリニア(線形性)があるのに、ある瞬間にぱたっと変わってしまうことに翻弄されると思います。ヤツらはノンリニア(非線形)と見るべきなんです。

SEO屋はこれらに対して、もっと大規模にテストと観測を行っているからこそ、全体的に使える対策というものが見えてくるのです。個々のサイトだけを見ていると、個々の固有の状況に振り回されてしまうのです。


というわけで、今回もまとめると、

検索エンジンはタチの悪いプレイガールだ、と(あれ笑)


written by asotetsu June 13, 2007

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